言葉にしてその思いと決別するかどうかは自分で決めればいい

人間はね、言葉の生き物だ。

言葉にすることで前に進む、そうであったということと決別する。

書いてもいいし話してもいい。

言葉にした、その時点でそれは過去となる。

記録したものはもう動かないから。

動かなくなるまで考えたものはもう自分に襲いかかってこない。

どうしようもない過去があるなら言葉にしてしまえ。

それはもう君から離れていく。

どうしても持っていたい思いがあるならあえて表に出すな。

表に出せばそれの魔力は消えてしまう。

言葉にすることのない思いは良かれ悪しかれ君に呪いをかける。

そこから離れるかとらわれ続けることを選ぶかは自分で決めればいい。

話すか書くかすることで固定化され、失われていく過去になる。

もちろん過去にすれば次へと進む。それがいいなら話せばいい、書けばいい。

だが、君がどうしても捨てたくないものがあるというのなら、言葉にするな。話すな、書くな。

言葉にした瞬間消えていく。君がそれにとらわれ続ける理由が消える。

それがいいかどうかは君次第である。

好きな方を選べばいいのだ。