神頼みの作法

神頼みは有効である。

ただし、やり方がある。

願った後、忘れることである。

人間がどうにもならないようなものを神様に頼むのである。

どうぞよろしく導いてください、と。

その時、願いを覚えている状態、要は願いをガッシリ掴んだままだと神様が介入できないのである。

なぜならあなたの行動については神様よりもあなたの方に絶対的な優先権があるから。

あなたがあなたの行動をコントロールしている限り神様は介入できない。

因果の流れを調整して縁を作ろうにも、あなた自身が神様からの介入を受け付けない状態ならどうにもならんのである。

それを防ぐためにはあなたが神様からの介入を受け付ける状態、つまりは願いを忘れて自然体でいる状態になっている必要がある。

ゆえに、神頼みがちゃんと働く方法は願った後忘れることである、となる。

 

神頼みをする時神社とか神棚に参ってもいいが、別にどこであっても構わない。

神様はあなたの願いを常に見ている。

心の中できちんと真摯に願うならば、そこは既に社である。

 

願う時にこういう方法で、とか、いついつまでに、と願うのはあまりおすすめしない。

条件指定もできるが、その条件指定をすると願いが叶えられないようなものだといくらなんでも神様でも叶えられない。

時間指定はそれをすると忘れることができにくいというのもある。

願いを忘れてニュートラルな状態になるまでそれなりの時間がかかるのが人間だからだ。